一から十まで全て説明すると、講師の側は教えた気になり、生徒にもわかってくれただろうと期待をします。
しかし、多くの場合は思ったほどの成果はあがりません。一方的な説明では100%の理解を求めることは難しいようです。一説には、人の話を聞くだけの環境では人間の脳は10~40秒くらいしか集中力が持続しないそうです。
ところが、ある程度は教えて残りは考えさせたり、説明の途中に質問を織り交ぜたりすると、脳は油断できず集中力が持続します。そして、そういう時の授業は短いと感じるようになり理解度も上がります。
このような指導方法は、親子の関係では身近すぎてお互いに甘えがあるからでしょうか、「答だけ教えて!」、「何でわからないの!?さっき説明したでしょ!」と言った具合に、残念ながらうまくいかない場合が多いようです。
明倫館では、講師:生徒が1対2という指導環境で、ほどよく身近で他人の講師が一方通行的に教え込むのではなく、全部は言わず生徒の頭に「?」をつくり、ヒントを与えながら最終的には生徒自身で答にたどり着くよう導いていきます。
「?」が、「わかった!」という感動(!)に変わる。そうして得た知識は長く記憶にとどまり、また同じ感動を味わいたいと思うようになります。その状態がやる気が出たということで、こうなった子どもは放っておいても進んで勉強するようになり、自習スペースをさらに効率的に使え、理想的な自立学習ができるようになります。